ピエール・ルス Pierre Rousse ( Le Pelut )
●産地:ラングドック地方、リムー
ピエール・ルスはCôte de la Malepère ~ Limouxの造り手で、現在2つの地区の畑を耕作しています。
・Villarzel-du-Razès
2005年に1haの畑にメルローを植えたことから始まった畑。2004年当時、そこは何も植えられていない場所でした。植え始めた当初は何度も手を加えなくてはいけない畑でしたが、現在は安定してブドウを栽培できるまでになりました。畑は、Côte de la Malepèreの最も標高の高い場所(400m)にあり、南向きの斜面です。畑からのピレネー山脈の景観は一見の価値があります。
・la Mothe
St-Martin-de-Villereglan地区には全体で11haのブドウ畑があります。そのうち4haでブドウを栽培していて、メルロー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン、ピノ・ノワールそして、ほんの少しだけシラーとシャルドネを植えています。他の7ha位は、さくらんぼや桃の木を植えていて、周りは大草原に囲まれています。
◯ワイン造り
手作業で育てる葡萄からシンプルに、あまり手を加えずに仕上げています。
酵母、二酸化硫黄、ワイン用の薬品を加えることなく、冷やしたり・熱したりすることなく、葡萄が自然に形を変えた結果としてのワインをリリースしています。
収穫も手摘みで行い、赤ワインに関しては、房のままの葡萄をタンクに入れます。マセラシオンは、4−8日と短めです。
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フランス中南部の試飲会で出会ったピエール・ルス。SO2ゼロでワイン造りをしている彼のワインは、品種よりも造りの個性が勝っているのかなと思いましたが、最後には土地(地方)の個性が引き出されていると感じました。とても興味深いワインです。
今回入荷のワインは、品種まぜまぜでじわっとうまい「fanfreluche(ファンフルルーシュ)(2010年)」→(品種:メルロ、ピノ・ノワール、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョンとシラー少々)と非常に南仏らしい味わいですが、実はメルロ100%という 「cocorico!(ココリコ!)(2009年)」の2種です。
2種の個性はかなり違うのですが、どちらも焼けた感じがなく、フレッシュさを持っています。
(色のイメージでは黒というよりルビー、赤。畑の写真の通り、山ワインと言っても良いかも知れません。)
多少揮発酸もありますが、風味を豊かにする方向に働いていると思います。「fanfreluche」はかわいらしさ、可憐さ、 「cocorico!」はコクを持ったキャラクターです。
みなさんの反応が楽しみな造り手です。
P.S.
資料のアップが遅くなりました。彼のワインの次回入荷は6月です。
もうひとつお知らせで、下の写真 左の Delphine(デルフィーヌ)のワインも6月に入ってきます。
お楽しみに!